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バイクを高く売るために、準備しておくべき必要書類の一覧

バイクを売るときは、バイク車体だけでなく必要な書類も一緒に渡さなければなりません。名義変更や所有権譲渡または廃車など、書類が無いと処理できない手続きがあるからです。

しかし買取業者にバイクを売ると、面倒な事務手続きを代行してくれます。そのため、バイク買取査定を依頼する前に書類を用意しておけば、査定がスムーズにすすみます。

一方で、すべての書類がそろっていなくても、買取してもらえます。ただ書類が足りない場合は、不足書類をそろえるなどの買取業者の作業が増えるため、査定金額が低くなることがあります。バイクを高く売りたいのであれば、バイク査定の時に間違いのない情報をそろえて伝えるのはとても大事です。

このページでは、バイクの査定を少しでも高くするために、用意しておくべき書類について詳しくまとめました。

もくじ

バイク査定の前に準備する書類は排気量別に異なる

バイクの査定を依頼するときに必要な書類は、どの排気量であっても共通して必要な書類と、排気量別に必要な書類があります。以下に、それぞれ必要な書類をあげてみます。

排気量に関係なく共通して必要な書類4点

バイクの排気量にかかわらず、査定を受ける時に必要な書類は以下の4点です。

1、自賠責保険証明書

自賠責保険に加入するとき受け取る保証書。

バイクを売る時に自賠責保険の契約期間が残っている場合は、「解約払い戻金」の金額を確認し、査定額に含まれているのか確認しましょう。含まれている場合、「バイク本体金額」と自賠責保険の「解約払い戻金」の金額を明確に提示してもらいます。

なぜなら、自賠責保険の解約払い戻金を含まない査定見積を出し、戻ってきた解約払い戻金をわたさずに、自分の利益にしている一部の悪徳業者がいるためです。

自賠責保険の契約期間が切れている場合は、必要ありません。ただ、自賠責保険が切れているときは、バイクの運転ができないため、自宅まで出張査定してくれる買取業者を選びましょう。

関連記事:バイクの自賠責保険・共済について知っておきたいこと

2、身分証明書

本人確認ができる「免許証」・「写真入り住基カード」・「保険証」・「パスポート」のいずれか。

3、印鑑

譲渡証に捺印する必要があります。印鑑は、実印でなく認印でかまいません。(シャチハタ不可)

4、銀行の口座番号

買取金額を買取業者に振り込んでもらうために、振込先になる銀行の口座番号を用意します。

ただし、買取業者によって買取金額の支払方法が変わります。一般的に、数万円まではその場で支払われることが多いです。

また、金額が高くなると数日後に銀行振り込みとなります。振込んでもらう口座番号がわかるように準備しておきましょう。

たとえば、買い取り大手の「バイク王」の場合、3万円まではその場で現金支払いです。それ以上の金額は、成約日より4営業日以内に指定の銀行口座へ振込まれます。

上記の書類は、排気量に関係なく準備が必要です。査定をしてもらう前に用意しておきましょう。

原付1種(50cc)から原付2種(125cc)までの場合

原付(排気量125ccまで)を売るときは、上記の「自賠責保険証明書」、「身分証明書」、「印鑑」、「銀行の口座番号」の他に、以下の「標識交付証明書」の合計5点の書類が必要です。

◎標識交付証明書

「標識交付証明書」は、ナンバー取得時に登録した自治体(市区町村役場)から交付され、車体番号やナンバープレートの番号が記入された書面です。

軽2輪(126cc以上250cc以下)の場合

軽2輪を売るときは、共通の4点(自賠責保険証明書、身分証明書、印鑑、銀行の口座番号)と、以下の「軽自動車届出済証」の合計5点の書類が必要です。

◎軽自動車届出済証

「軽自動車届出済証」は、車検がない126cc以上250ccまでのバイクの登録届出を運輸支局にしたときに、運輸監査部長または運輸支局長より交付される書面です。

バイクの廃車手続きをしていない場合は「軽自動車届出済証」を用意します。

また、バイクの廃車手続きをしたあとに査定を頼むときは、「軽自動車届出済証返納届」を準備しておきます。

自分で廃車手続をする場合は、陸運支局へ行き、「軽自動車届出済証返納証明書交付請求書」と「軽自動車届出済証返納届書」の用紙を陸運支局の窓口で受け取り、必要事項を記入して窓口へ提出します。「軽自動車届出済証返納証明書交付請求書」と「軽自動車届出済証返納届書」を提出したのち、「軽自動車届出済証返納届」を受け取ります。

その際、「ナンバープレート」・「軽自動車届出済証」・「認印」が必要です。

小型2輪(251cc以上)の場合

小型2輪を売るときは、共通の4点(自賠責保険証明書、身分証明書、印鑑、銀行の口座番号)の他に、以下の2点の合計6点の書類が必要です。

1、自動車検査証(車検証)

自動車検査証は車検のあるバイクを売るときに必要です。

廃車手続きが行われていない場合は、バイクに積んである「車検証」を用意します。

車検がある排気量251cc以上のバイクの廃車手続きが済んでいる場合、「自動車検査証返納証明書」が必要です。

「自動車検査証返納証明書」は、管轄の運輸支局でバイクの廃車手続きをすると、運輸支局からもらえる書類です。

廃車手続きの際に必要なものは、「自動車検査証」、「車両番号表(ナンバープレート)」、「認印」、「自動車検査証返納証明書交付申請書」です。「自動車検査証返納証明書交付申請書」は、運輸支局に置いてあり料金は無料です。提出の際は、必要事項を記入し捺印します。

「自動車検査証」と「ナンバープレート」、必要事項を記入し捺印した「自動車検査証返納証明書交付申請書」の3点を窓口に提出したのち「自動車検査証返納証明書」をもらいます。手数料は350円ほどです。

2、納税証明書

納税証明書は、名義変更時に必要です。紛失した場合は、自治体(市町村役場)の税務課に行き再発行してもらいます。

軽自動車税が未払いでも、バイクの売却は可能です。ただし、名義の登録が変更になっても、未払いの税金が免除されることはありません。税金は、支払いが完了するまで未払い時の持ち主に請求されます。

納税証明書の再発行時に必要な書類は、車検証(原本)・印鑑(シャチハタ不可)・身分証明書です。

書類を紛失した場合の対応方法

ここまでお伝えしてきた各書類は、バイクに乗るときバイクに積んでおかなければならない書類です。しかし、何らかの事情で紛失してしまうことがあるかもしれません。

ここでは、書類をなくしてしまった場合の再発行の方法をまとめます。

窓口で必要なもの(共通)

1、身分証明書(運転免許証orパスポートor写真入りマイナンバーカード)

2、印鑑(認印)

原付の場合(50cc~125ccまで)

「標識交付証明書」を紛失した場合は、交付された自治体(市区町村役場)に行き、「標識交付証明書」を再発行してもらいます。そのときの手数料は無料です。

軽2輪の場合(126cc以上250cc以下)

「軽自動車届出証」を紛失した場合は、管轄の陸運局で再発行をしてもらいます。そのときの費用は、用紙代として数百円かかります。

その際、紛失の理由書を提出しなければなりません。提出する理由としては、次の一文のような簡単なもので大丈夫です。

「車両清掃時に「軽自動車届出証」をバイクから離れたところに置いてしまい、しばらく乗らずにいました。次に乗るときに探しましたが、見つかりませんでした。」などです。

小型2輪の場合(251cc以上)

「自動車検査証」を紛失した場合は、管轄の陸運局で再発行をしてもらいます。そのときの料金は、用紙代がおおよそ三百円かかります。

※管轄の陸運局国土交通省ホームページで調べられます。

未成年者がバイクを売るときに必要な書類

未成年者(20歳未満)がバイクを売ることは可能です。

買取業者は、未成年者が保護者(親権者)の承諾なくバイクを売り、後でトラブルにならないよう電話確認と書類の提出をお願いしています。買取業者がお願いしていることは、以下の3点です。

  • 電話で保護者へ売却意志の確認
  • 保護者の売却同意書
  • 保護者の身分証明書のコピー(保険証or運転免許証orパスポート)

ただし、査定当日に保護者が立ち会う場合は上記の書類は必要ありません。そのため、未成年者が査定を依頼するときは、なるべく保護者に立ち会いをお願いしてください。保護者が一緒であれば確認のための書類も必要ありません。

また、納得できないような低い査定を業者が出してくるときも、保護者がいれば査定額アップの交渉をしやすくなるでしょう。

特に未成年者が女性であれば、保護者に立ち会ってもらうほうが安心できます。「女性だからわからないだろう」と低い査定を出してくる査定員がいるかもしれないからです。

一方で、女性の査定員がいる買取業者もあります。女性が査定依頼するときは、女性査定員に来てもらうほうが安心できます。査定依頼するときは、女性査定員がいるのか買取業者に確認してください。

他人名義のバイクを売る場合に必要な書類

名義人が他人のままのバイクでも、必要書類がきちんとそろっていれば売却は可能です。

他人名義のバイクを売るときに必要な書類とは、「委任状」、「名義人の身分証明書写し」、「譲渡証明書」です。以下に、見本を載せておきます。

 

参考:バイク王hp

  • 名義人の身分証明書のコピー(写真入り住基カードor運転免許証or保険証orパスポート)
  • 譲渡証明書参考:国土交通省hp

委任状は決まった形のものはありません。バイク王が買取の時に使用しているものを参考として載せました。バイク買取業者により対応はまちまちなので売却予定の買取業者へ確認してください。

ただ、バイク買取業者によっては譲渡証明書が不要なところがあります。他人名義のバイクを売るときは、バイク買取業者に必要書類を確認しましょう。

まとめ

このページでは、バイクを高く売るために準備する書類についてお伝えしてきました。

バイク買取業者は、少しの書類不備があっても、委任状と捺印があれば買取業者が代行して名義変更や所有権譲渡または廃車などの手続きをしてくれます。しかし、代行の手間を省くことで、少しでも高くバイクを買取してもらえる交渉ができます。また、買取業者も書類管理をしっかりしているライダーからの依頼であれば、3,000円から10,000円ぐらいの査定額をアップしてくれる可能性が高くなります。

バイク買取業者に買取査定を依頼するときは、このページを参考にして、書類をきちんと揃えてから査定依頼をし、査定価格の交渉をしましょう。

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