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いちばんお得に、バイクを高く売るタイミングを解説

青空の中ツーリング

バイクを売るなら、少しでも高く買い取ってもらいたいものです。そのため、「いつ、手放すのが一番いいのだろう?」と考え、売る季節時期で買取金額が変わってくるのか、気になる人は多いはずです。

バイク買取相場は、需要と供給のバランスで査定相場が変動します。新緑の季節「春」、青い空・白い雲・木のみどりが生える「夏」、紅葉の素晴らしい「秋」と、一年のうち3シーズンはバイクに乗っていても気持ちのいい季節です。では、どの季節に愛車が高く売れるのでしょうか。

もくじ

暖かくなる前なら、バイクの高額査定は期待できる!

暖かくなってきたら、バイクでライディングするのが、楽しい季節がやってきます。

4月ごろには、新生活が始まるのを機会にバイクを購入する人が多くなり、バイクの販売台数は増えています。

2017年の1月から9月までの、軽2輪中古車販売台数の月別推移表をみてみます。

月別台数 軽2輪(125cc~250cc) 前年同月
1月 8,377台 8,497台
2月 9,390台 9,896台
3月 11,521台 12,098台
4月 19,111台 19,076台
5月 15,939台 15,903台
6月 15,734台 15,635台
7月 14,406台 15,096台
8月 14,079台 15,083台
9月 13,363台 13,000台

参考:一般社団法人 全国軽自動車協会連合会

この表にあるように、4月には中古バイクの販売台数が増えます。5月の連休から梅雨入り前になると、ツーリングしているバイクをよく見かけるようになります。バイクツーリングに快適な季節だからでしょう。

暖かくなる気候も後押しして、バイクの需要が多くなります。バイク買取業者は、夏に向けてたくさん仕入れしたい時期です。

バイク需要が高まることから、バイクの買取査定額は高額になると予想できます。しかし、実際この時期に買取価格があがるのは人気車種だけです。人気車種を仕入れると夏に向けての販売が望めるため、高額査定がでます。

しかし、人気車種以外のバイクの査定で高額な査定を望むのは難しいです。なぜなら、買取業者は、夏に向けて1台でも多くの人気バイクを買取したいため、春は買取査定の依頼をたくさんこなします。1件にかける時間が限られ、交渉の時間をたくさん取ることができません。そのため、粘り強く交渉しても高額な査定が出るのは難しくなります。

もし、希望する査定金額が出ず交渉を長引かせてしまった場合、「このお客は本当に売る気があるのかな?」と思われ、「この金額しか無理です」となり高額査定を引き出すことは望めないでしょう。買取業者も企業です、買取目標があって目標を達成するため、1台に時間をかられません。1日に数か所の依頼を受けることが多く、1台に時間をかけるより、次の査定依頼者へ行くことを望むため高額査定は望めません。

真夏の暑い時期に、バイクの高額査定は期待できない!

春先から夏に向かっては、販売台数が徐々に落ちて来る時期です。なぜなら、バイクを趣味にしている人は、夏はツーリング、モータースポーツと、乗って楽しむ人が多くいるからです。そのため、夏のあいだにバイクを手放す人は、少ないです。

 バイク買取業者は、夏の季節では買取りよりも販売に重点を置き、在庫数を減らします。在庫を販売できないと販売台数が落ちる冬に売れなくなり、多くの在庫を抱えることになるからです。

そのため、夏場は高額な買取価格は望むことはできないでしょう。

秋から冬にかけての寒くなる時期に、バイクの高額査定は期待できる!

寒い冬になると、バイクに乗る機会も減り、バイクを手放す人も増えてきます。バイク買取業者も、春から夏ほど忙しくもないのですが、翌年のために質のいいバイクを買い取りたいと考えます。

バイク買取業者は、質のいいバイクの買い取り台数を増やしたいため、質のいいバイクは高い査定額が期待できます。

買取業者と交渉する前にやっておきたいこと

高額査定を出してもらうために、やっておきたい4項目があります。それは、以下のようなものがあります。

1、バイクの不具合箇所について聞かれた場合は、隠さず話す

買取業者の印象を良くすることは重要です。数をこなしている査定員には隠し事は良くありません。隠し事が見つかったときに、印象が悪いからです。転倒歴・事故歴についても同じです。隠さず話しましょう。

例えば、転倒してフレームが歪んでしまい、走行中にハンドルがぶれるのにそれを隠して買取業者に売却すると、最悪の場合「瑕疵担保責任」に問われます。瑕疵担保責任による損害賠償の請求範囲は、「販売代金+契約締結の際にかかった費用+返還に要する費用」です。売却代金だけではなく締結費用と返還費用も負担しなくてはいけません。

【瑕疵担保責任とは】

バイクの買取査定のときに見つからなかった瑕疵(不具合やキズ)が引渡し後に見つかった場合、売主が買主に責任を負うことを指します。

運転に支障があり使用できないとき、売主が隠していたかにかかわらず買主は契約の解除ができ損害賠償を請求できます。また、買主が瑕疵のあったことを知ったときから1年以内に、契約の解除と損害賠償の請求をしなければなりません(民法第570条・566条3項)

事故車・転倒車は買取査定時に「どのような状況で、どのように修理をしたか」を明確に伝え、査定をしてもらいましょう。

転倒歴・事故歴を隠して売却しても、いつばれるかヒヤヒヤする状況は避けましょう。

2、バイクは洗車しておく

バイクの不具合を隠すために、わざと洗車せずに汚れたまま査定をしてもらうのは良くありません。査定員もプロです、不具合が見つかった時に隠したと思われると印象が悪くなり、査定金額も渋くなります。

大切にしてきたバイクです、きれいな状態で見てもらいましょう。きれいなバイクで「大切に乗ってきた」ことをアピールすれば査定額も上がります。

洗車してあるのとないのでは、査定額は以下のような違いがあります。

原付一種・原付二種:3,000~5,000円

軽二輪:5,000~10,000円

小型二輪:10,000~20,000円

査定員の評価として「愛情を持って乗っている」「これくらい大事にしているバイクなら無茶な扱いはされていない」などのプラス評価があるからです。それと、バイクを持ち帰ってから洗車の手間が軽減されるので評価が高くなります。

3、日常点検と自分でできる整備は済ましておく

日常点検を済ましておくと、不具合があっても査定の前に処理ができます。日常点検は法律で定められています。

「法律で定められている9項目+メーカー指定の点検1項目」の合計10項目が日常点検項目です。

1、ブレーキおよびレバーの遊びときき具合
2、ブレーキ液の量
3、エンジンオイルの量
4、灯火装置および方向指示器
5、タイヤの空気圧、亀裂、損傷、異常摩擦、溝の深さ
6、冷却水の量
7、エンジンのかかり具合・異常 バッテリー液の量
8、低速・加速の状態
9、運行において異常が認められた箇所
10、チェーンの緩み・たるみすぎ・はりすぎ


参考:日本自動車工業会

もし、自分でできない修理があった場合、バイク屋で修理せずにそのまま査定を受けましょう。修理費用より、査定金額のほうが減額は少ないからです。買取業者は自社修理工場を持っているところがほとんどです、持ち帰って自社で修理ができるため原価での査定減額になります。

例えば、修理に5万円かかるとしたら、査定額が下がるのは、おおよそ4万円で差額1万円ほど得をします。これなら修理せずに査定してもらったほうがいいです。

4、自分のバイクのおおよその値段を知っておく

バイクの買取価格は、年式や走行距離などにより変わってきます。そこで、現在販売されているおおよその販売価格と、買取価格をネットで調べて知っておきましょう。

個人情報の入力なしで買取価格を調べられる、おすすめサイトを紹介します。メールアドレスや電話番号の入力を必要としないので、面倒な勧誘メールや電話が来ないので、安心して買取価格を調べられます。

1、BIKEONE メーカー名+排気量+車種+年式+走行距離

2、BikeBoon!! メーカー名+排気量+車種

価格の交渉はBikeBoon!!の最高価格からスタートするのがいいでしょう。BikeBoon!!は、年式と走行距離を入力する項目が無いので高年式の買取価格が最高価格として表示されます。買取査定は減額方式なので最高額から交渉していくのがいいでしょう。

この時期にバイクのメンテナンスをしっかりやり、買取業者と査定交渉しましょう。

まとめ

4月には、2月の販売台数の2倍以上の台数が販売されています。販売するには仕入が大切です。お客さんが来ても、売るバイクが無ければお客さんは帰ってしまいます。買取業者はバイクシーズン前の秋から冬に仕入をおこない、バイクシーズン中に販売をしたいのです。

買取業者も買取目標やノルマが課されているところが多いです。冬季はバイク売買の動きが悪いので目標・ノルマが達成されなく、少し高くても買取することがあります。

春から夏にかけての時期は非常に忙しい買取業者も、この時期は時間に余裕ができます。おすすめは、売り手が少ない冬季にバイクの洗車とメンテナンスをきちんとおこない、買取価格を把握し、査定員との交渉の時間をかけ、納得ができる査定金額を提示してもらいましょう。

 

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